ファンタジーに分類されることも多いかと思いますが、それよりも大人がちょっと楽しめるナンセンスなイラストです。
どこかにありそうな、誰でも思いつきそうなのに意外に描かれていないおとぼけ系です。
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▲2022年に東京で開催された「建設技術展2022」に4人のイラストレーターによってイラストを展示する機会があり、3カ所の建造物を描くことを指定され、他の三人は真面目な絵を描くことは予想されたので、少しおちゃらけてみました。(ペン+透明水彩)
上から瀬戸内海の鍋島灯台、上野近くの博物館動物園駅(現在は廃駅)、久地円筒分水。
「鍋島灯台」は香川県坂出市の鍋島に建つ石造の灯台で、描いた神話の国生みは本当はここではなく淡路島のオノコロ島です。
「博物館動物園駅」構内にあるペンギンの壁画は実際にこの通りに存在しています。そこから発想してペンギンを歩かせ、さらに動物や人間を増やしました。
「久地円筒分水」は神奈川県川崎市高津区にあり、用水の水を下流の各地域へ正確に分けるために造られた分水樋で桜が見事でもあります。
なので、花見でもさせてみようかと、国宝源氏物語絵巻から拝借した平安貴族も混ぜてみました。踊っている二人は源氏物語の光源氏と頭中将で「青海波」を舞っています。
このように、リアルな部分を大事にして創作の人物や浮世絵、絵巻を参考にした人物の融合でのとぼけ方は極めて自分らしい内容と思います。
▲左上から「お地球見(おちきゅみ)」「文字通り〝月の沙漠"」「夜釣り」「始発電車」。すべて色鉛筆画。
「お地球見」は同じ発想で描かれたモノは多いですが、劇的やマンガチックなタッチ、構図が多く、静かに普通な絵として描いてみたくて描きました。アイディアの最後でアポロ月着陸船を思い出して入れてみました。
「文字通り〝月の沙漠"」は普通にひねらずに描きましたが、個展で展示して面白かったのは、ある世代以降は音楽の授業でもう「月の沙漠」は歌わないためにこの歌を知らず、何をパロディしているのかわからなかったことでした。
「夜釣り」は浜松町に実際にあるアパートで、夜このように灯りが漏れている感じがとても良くて、そのまま描くつもりがこのようになりました。建物の上におじさんが座っているのはドイツ映画「ベルリン天使の詩」を参考にしています。
「始発電車」はもちろん銀河鉄道からの発想もありますが、それがごく普通の町中の日常の情景として溶け込ませたいという感じです。
▲左上「空の坂道」、左下「マンタ、狭山の空を飛ぶwith ダイバー」、右「スキージャンプスーパーラージヒル」。すべて色鉛筆画。
「空の坂道」「マンタ、空を飛ぶ」はどちらも西武新宿線新狭山駅での光景を元にしています。母が新狭山の介護病院でお世話になっていた最期の5年間、お見舞いに行った帰りに見た風景から発想しています。それぞれの背景はほぼ現実のままです。
「スキージャンプスーパーラージヒル」はこれは似たようなのを描いている人は多いだろうと思って調べても全く見当たりませんでした。意外なのでしょうか。風景のダイナミックさと、正しいスキージャンプの飛び方にこだわった作品で、モデルはレジェンド葛西選手です。
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絵本
「白日夢」(いしだえほん)いとう良一著 《色鉛筆画》
夢うつつの時のようなシュールでデジャブな世界
「しかけえほん・のりものゴー!」(コクヨ)きのしたけい作 《透明水彩》
しかけをめくると乗り物が動き出します
「うみといきる」(金の星社)ふくい てる著 《透明水彩》
津波の被災を乗り越えて海と共に生きていく少年たち。
「そらをとぶのりもの えほん」(スタジオタッククリエイティブ 社)秋本俊二監修 《透明水彩》
空を飛ぶ乗り物の図鑑絵本。ほど良いリアル感で描写。
「たのしい 絵ずかん のりもの」(交通新聞社)自著 《ペン+透明水彩》
91点の乗り物を描きました。リアルだけどほどよくほぐれた図柄です。
絵本草枕 《透明水彩》
草枕を絵本にしたい!という方が企画してクラウドファンディングで制作されました。
「石の唄」(未刊) 《透明水彩》
江ノ電鎌倉近辺を舞台にした心にしみる大人の絵本。
絵本挿画 《透明水彩》
絵本の中の何話かを担当したイラスト
書籍:図鑑、解説本
「すべて絵でわかる・日本建築の歴史」(エクスナレッジ)海野聡著 《鉛筆・adobe illustrator》
これだけはおさえておきたい”日本建築のポイントを徹底図解。
「図説 世界の水中遺跡」(グラフィック社)小野林太郎・木村淳編著 《鉛筆・透明水彩》
水底の遺跡や引き上げられた様々な物品から、当時の暮らしや文化の謎を紐解く。
「世界のピラミッド」(グラフィック社)河江肖剰・佐藤悦夫他編著 《鉛筆・透明水彩》
発掘研究などに携わるエキスパートを集めて構成した「世界のピラミッド図鑑」。
「やっぱりペンギンは飛んでいる!!」(技術評論社)自著 《色鉛筆 ペン CG》
著者兼イラスト
「日本の名城 解剖図鑑」(エクスナレッジ) 《鉛筆》
250点超のイラスト
「神社の解剖図鑑」(エクスナレッジ) 《鉛筆》
10万部を超えるベストセラーとなった書籍のイラスト、500点超を担当
「ローカル鉄道の解剖図鑑」(エクスナレッジ) 《鉛筆》
400点超のイラスト
「日本の名作住宅の間取り図鑑」(エクスナレッジ) 《鉛筆》
「高速ジャンクション&橋梁の鑑賞法」(講談社) 《鉛筆》
高速道路の構造や部品等々を描きました。
「地球」の設計図(青春出版社) 《ペン・Photoshop》
「コウモリのふしぎ」(技術評論社) 《色鉛筆、ペン、CG》
「野菜がうまい! 土名人」(万来舎) 《透明水彩 ペン》
書籍:文学(エッセイ、ノンフィクション含む)
ぬり絵
書籍:その他
学校教科書・副読本 《透明水彩・色鉛筆》
「くらべて、かさねて、読む力」(光村教育図書) 《透明水彩 不透明水彩》
「神さまが熱烈に味方してくれる生き方」(Linda Publishers) 《透明水彩》
神社におられる神様のお話や、神社や参拝についての本。
「奇跡の営業所」(かんき出版) 《透明水彩》
「賢人たちからの運命を変える質問」(かんき出版) 《鉛筆》
100点超の偉人の似顔絵
雑誌・ムック
定期刊行物連載
「玉電松原物語」(新潮社「月刊小説新潮」)《鉛筆》
坪内祐三さんの連載エッセイ。私の地元にも近い所のお話で、軽い鉛筆タッチで描いてます。
「ある高齢者の豊かな生活」(集英社「月刊・青春と読書」) 《透明水彩》
安田依央さんの連載小説の挿画。
日本の昔話(月刊新世) 《水彩》
人生の大先輩(月刊新世) 《透明水彩》
きたやまおさむ氏エッセイ(共同通信社配信)《色鉛筆》
全13回の新聞掲載エッセイの挿画。毎回のテーマに合わせた心象風景を描きました。
月刊「理念と経営」エッセイ(コスモ出版)《透明水彩》 プロとアマチュアの違いについての連載エッセイの挿画。掲載号の季節に合わせた風景です。
企業グループ報挿画(日立ハイテック・ダイエー) 《透明水彩》
月刊新世・表紙裏 《鉛筆》
掲載号の季節に合わせた叙情的な風景を描きました。
月刊やくしん・タイトルイラスト 《透明水彩》
掲載号の季節と当時のお話に合わせた思い出の光景。
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