ご依頼から納品までの流れ
1. ご依頼・お問い合わせ
メールフォーム、電話、メールでお気軽にご連絡ください。
メールフォームをご利用の場合は、自動返信メールが届くかどうか、迷惑メールフォルダも含めてご確認ください。
お問い合わせ時に、以下の情報をご提供いただけるとスムーズです:
- 使用用途・媒体
- イラストのサイズ・数量・タッチ(手描きの作風)
- ご希望の納期スケジュール
- ご予算(税別)
ご予算をお知らせいただけると、お見積もりもスムーズです。
サイト内の制作実績や サンプルPDFから、イメージに近い作風を添えていただけると安心です。 印刷パンフレットをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
※ご注意: 原稿料は一媒体・一回の使用料となります。
別媒体や複数ページでのご使用には別途流用(または買取)料金が発生します。
著作権の譲渡は行っておりません。
2. 受注・スケジュール調整
健康管理や他案件との調整を踏まえ、確実に納品できるスケジュールをご提示します。
無理な納期設定は避け、ご安心いただける進行を心がけています。
作業は非常に迅速で、これまで納期遅れや徹夜作業は一度もありません。
3. ラフ制作
ご依頼確定後、原稿・指示書をもとに鉛筆によるラフイラストを制作します。
修正点がある場合は、ラフ画に直接ご記入ください。
言葉だけのやり取りによる誤解を避け、イメージのすり合わせを的確に行えます。
※基本的に本描きに入ると修正ができません。この段階でご確認をお願いします。
4. 本描き
ご希望に応じて、透明水彩、色鉛筆、鉛筆画、ペン画、パステル画などの画材で手描き制作します。
必要に応じて、鉛筆・ペン画にCG着色(網掛けなど)を施すことも可能です。
5. 納品
高解像度でスキャンし、ご指定の形式(JPEG、PSD、EPS、TIFF)・解像度・カラーモード(RGBまたはCMYK)にてデータ納品いたします。
スキャナーは EPSON ES-10000G(最大A3対応)を使用。
A3を超える作品は分割スキャンし、Photoshopの自動結合機能で仕上げます。
請求書はPDFまたは郵送でお送りします。
インボイス登録番号も記載されていますので、経理処理も安心です。
ご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。迅速・丁寧に対応いたします。
ラフ制作と本描きの例
作業日数は最も多いパターンの、他に1~2件の作業が併行している場合での日数です。
普通に生活しながら他に1~2件の作業が併行していて、その上で承ったご依頼をこなす日数で表現した方がわかりやすいかと思いましたので。
(画像はクリックして拡大表示します)
カットなど

原画は掲載サイズの1.2倍で描いております。
月刊誌で様々な分野の読書本特集用のカットのひとつで「モーゼが海を割る奇跡の場面」というご指定で、上記ラフをご提案しました。
何度かに分けて五月雨式に他のカットの指示書も送っていただき、この一点あたりで言えば
・内容を精査して描く内容を考えて資料をあたりラフを描く⇒1~3時間以内
・ラフのOKが出て本描き⇒1時間
となります。
かかっている時間はもちろんこの内容の場合の時間であり、資料が探しにくい・対象が難しいなどでラフに数倍の時間がかかることも少なくありません。
挿画1

文字組はイラストのレイアウトによって動かしてもかまわないということでした。
男性の具体的な外見について文章中では「大男、無口、後ろで束ねた長い髪、お兄さんなのかおじさんなのか、ちょっと風変わりな服装」とありますので、その他内容も読み込んでこの姿をご提案しました。
これを含め見開きが二つ(A3弱)+1ページ(A4弱)が一点。
原画は掲載サイズの1.2倍で描きました。
・三つのラフ提出に3~4日(何度も内容を読み込む時間含む)
・ラフのOKが出て本描き(3点分)⇒3~4日。
本描きには下書き後の下準備も含んでいます。
水彩の場合、紙が水分を含むとたわんでしまいます。
そのために私は大きめのイラストの場合は「水張り」という作業をします。
あらかじめ紙全体に水を含ませて紙を伸ばし、伸びきった状態で専用の板に貼って止めます。
そうすればそれ以上は絵の具を含ませても伸びないので。
そのように水張りをして乾かすのに半日以上かかります。
大きいサイズを描くときはその作業をする場合もあります。
この挿画1の例では、左右の見開きを一枚の紙に描いております。
挿画2

透明水彩+不透明水彩+パステルペンシルです。
文字組は自由に動かすことを任されておりますが、どうしてもイラストがノドの部分にかかることが多いため、そこがいつも悩みどころ。
文字はスミ載せか白抜きにある程度統一した方が読みやすいので、この場合はすべて白抜きで読みやすいようにしています。
このシリーズは毎回見開き二つのイラスト(見開きでA4サイズ)を掲載原寸で描いています。
・原稿を読み込んで描く内容を決め、レイアウトを考えてのラフ⇒半日~1日半
・ラフOKが出て本描き⇒半日~1日半(いずれも見開き二点分で)
それまでほぼ描いたことのない図柄ですが、なじみの編集者様に「いとうさんがちょっとマンガチックなタッチで昔話とか描いたら面白いと思う」とご依頼いただいた案件です。
装画(書籍カバー)1

このときは4つのパターンのラフをご提案しました。
帯がつくことは決まっていたので、帯がついても外しても見栄えのするレイアウトを考えたのは言うまでもありません。
タイトル位置などもほぼ決まっていたので、それに合わせました。
リッツカールトンの趣を取り入れた図柄と、ささやかな気遣いを感じさせる図柄。
このときはすぐに4日ほど北海道へ行く予定でした。
そのため出発前にラフを提出し、電話とメールで連絡を取らせていただきました。
原画は掲載サイズの1.2倍。
・リッツカールトンに関して雰囲気のわかる図柄探索+ラフ考案⇒2~4日
・ラフOK後に本描き⇒2~4日
装画(書籍カバー)2

裏面や折り返しも含めたカバー全体のイラストご依頼でした。
タイトル位置はイラストに合わせると言うことでした。
これも帯が入ることは決まっていたので、帯がついても外しても見栄えが良いように。
二つの図柄をご提案しラフ2に決定。
濃いめの色で白抜き文字が良いと思ったので、背表紙部分は白が入らないようにレイアウトしています。
そのためパース等はわざと狂わせています。
このときは該当する旅客機の小さめのプラモデルを入手してスケッチしました。
・ラフ提出⇒4~5日
・ラフOK後に本描き⇒3~4日(実際にかかった時間は4時間程度だが、複数の作業を並行しているため)
年賀状素材イラスト

掲載サイズはハガキサイズで、原画は1.2倍で制作。
このケースでは滋賀の八幡堀を描く指定が来たのですが、資料提供はなくネット上で探してみても参考にできる該当のこの場所の資料もあまり見当たりませんでした。
ようやく見つけたのは、赤い矢印の方向から撮影された3パターンの写真。
それを参考にしてこのような空間を再構築して描き出しました。
3Dソフトでは無く目分量で雰囲気で描き出しておりますので、実際にこの角度で見た感じとは微妙に違うかもしれません
元々空間認識は得意で建築学科出身であることも幸いして、このような事も得意です。
原画は掲載サイズの1.2倍。
・資料探索、空間構築してラフ描画⇒1~2日
・ラフOK後に本描き⇒1日
パンフレット

パンフレットはA4サイズで掲載は見開きなのでA3。色鉛筆画。
これは広告代理店様がプレゼンでパンフレット一式を受注する案件で、当初は見開き(A3)の水彩画の完成画でプレゼンになりそれで受注となりました。
ところが営業様が具体的な会議のときに「こういうイラストレーターです」という見本を何点か見せたところ、担当重役様が一番上の既存のオリジナル画をいたく気に入られて「是非これを使いたい!」となってイラストが変更された珍しいケースで、プレゼンで通ったイラストは全く違うタッチと内容。
左上のオリジナルをアレンジして、左下のラフとなり、右が掲載状態です。
左の空間に目次が入っていますが、右ページがやけにぽっかりと空いているのを感じると思います。
これは右ページには会長の挨拶文が入る予定でしたが、絵をよりよく見せたいと言っていただいたからと記憶しています。
・新しい図柄でのラフ⇒4~5日(バイクと自転車のメーカーや型に制限があり、そのやりとりに時間がかかっています)