今使っている画材は、透明水彩と色鉛筆が中心です。時によってポスターカラーや、インクも使います。自分でも絵を描くのが好きな人は、やはり画材に興味があるでしょうし、選択の時に戸惑う要素でもあるでしょう。
 ここでは一般的な画材についてではなく、自分が主に使っている画材について掲載します。原画を見た人でも、その技法がかなり気になるようです。その技法も公開いたします。ここでとりあげていない画材については、その方面の資料をご覧ください。

・透明水彩

 水彩絵具には「透明水彩」と「不透明水彩(『ガッシュ』とも言う)」があります。
小・中学校で扱ったのは不透明水彩です。高校の美術の授業でも使いますが、最近はアクリル絵具を使うことが多いようです。描いた上に重ねて描けば、下の絵が隠れてうえに描き足せるのが「不透明」、透明感があって、重ねて描いても下の絵が透けて見えるのが「透明」です。透明水彩の名手としては、いわさきちひろ、安野光雅さんなどがいます。不透明に比べれば透明ははるかに難しい画材と言えます。油絵や不透明水彩のように描きなおしがきかないからです。絵具自体の扱いは容易なのですが。でも、透明水彩は世界的に見て日本人にピッタリの絵具だとは思います。

普段使っている透明水彩関係の画材

・色鉛筆

使う色鉛筆は通常のものなのですが、技法がかなり特殊です。
 絵本「ごんぎつね」や「手袋を買いに」の絵で知られるイラストレーター・黒井健さん考案の技法です。黒井さんは「油ぼかし技法」と言っているので、その呼び方で解説します。(面識はありません)

色鉛筆の油ぼかし技法
油ぼかし技法の用具

・パステル

割合手軽な画材ですが、値段の幅は大きく、 高級品は目が飛び出るほどです。
何しろ画面に付着しにくい。しかし発色はとてもきれいでとても魅力的な画材です。

普段使っているパステル画材

普段使っている透明水彩関係の画材

1.絵の具

 通常皆さんが見る機会の多い水彩絵具はチューブ型だと思います。チューブ型の歴史と言うのは意外に浅く、それ以前はキャラメルのように固形のものでした。チューブのものは、チューブを作る技術の出現を待たねばなりませんでした。
 今、画材屋で売られている水彩はチューブのものと固形水彩があります。現在の固形水彩がチューブ出現以前のものと同じなのかどうかはわかりません。  固形水彩は透明、不透明ともにあります。日本画の顔彩もあります(絵手紙なんかで使いますね)。自分が使っているのはほとんど固形で、チューブのものもケースに出して乾燥させて、固形と同じ使い方をしています。なぜか?
。。。めんどくさいから。
 固形は水を含んだ筆で色の表面を溶かします。最初から全色が並んでいます。使い終わったら(表面がぬれていたら軽く拭いて)そのまま仕舞えます。チューブはいちいちパレットに使う色を出して、終わったら洗って仕舞わねばならない。しかも出したものの使わなかった色だってあるし、残った絵具も洗わねばならない。とくに不透明は出しっぱなしで乾燥させてはいけません。透明は大丈夫。

メリット、デメリットとしては
・チューブ
 メ:溶け易いので広い面積を塗るための色出しがしやすい
 デ:常に使う色+αをまず出さねばならない。後片付けも面倒
・固形
 メ:携帯に便利。いつでも取り出して色塗りができる
 デ:チューブのメリットの逆

 自分はチューブから出して乾燥させ、固形と同じ使い方をするので、広い面積用に大量に色を作るのは面倒ですが、そこはチマチマ作ります。どちらの形態がよいかは一概には言えません。
 ただ、自分のやっていた絵の教室で、水彩の初心者には固形をすすめました。絵に対する苦手意識のある方が多いので、せめて道具にはあまり気を使わなくていいと思うからです。それに持ち運びにも便利です。
(私がやっているようなチューブ絵の具を乾燥させている方法ですが、基本的に固形水彩とチューブ絵の具の性質はやや違うので、チューブ絵の具を乾燥させて固形のように使うと、チューブ絵の具の良さが損なわれると言う専門家もいます。)

では、次に使っている絵具の紹介です。

*ホルベイン社 アーチスト・ウオーターカラー

透明水彩はほぼすべてこれで描いています。
ホルベインは水彩では定評のある国産の絵具メーカーです。ここの色鉛筆も好きです。やや粉っぽいところもあるが、色のにじみが好み。色合いもいい。
やっぱりどこの国のメーカーかによって、色合いに特徴があります。家で描く時はこれを使います。
絶対に使わないとわかっている数色を除き、その他の約100色を揃えている。もちろんこんなに必要は無いのだが、そのうちに自分の使う色の傾向が出てくると思うので、それから色数を絞って使っていこうかと。

*ペリカン社 透明固形水彩

ドイツの絵具会社。ドイツの絵具の色合いは日本人の感覚に近いような気がする。
パン(固形になっている絵具の一つ一つをパンと言う)が大きいので色出しがしやすい。中間色が出しやすい色合い。野外でのやや大きい製作でも便利だと思う。

2.紙

仕事では無くオリジナルで描くときは下記の和紙を使うことが多い。画用のものではなく、おそらく簡単な工芸用なのだろう。値段もB3サイズで15~20円程度と安価。
ドーサ引きが強いのか絵具を塗ってもあまりにじまない。その感じと紙の肌合いがしっくり来るので使ってます。紙は「なごみ雲龍(色=ゆきしろ)」という名前で売っています。ところどころに太く長い繊維が入っています。水張りが必要なため、納期の短い仕事ではあまり使いません。
仕事用ではウオーターフォードを使うことも多いですが、初心者用の水彩紙が意外に使いやすく発色も良くコスパにも優れているので見直しています。
最近、マルマンのアーチストドローイングが表面もほどよく強くて良いかなと思ってます。画材店だとスケッチブックの棚に無い事が多く、店員さんに聞くと初心者向けの棚に置いてあるのを案内されたりする(≧∇≦)
紙の表面は細目が無いので、スキャン納品が前提の時は向かない場合もある。(スキャンすると白地の部分に紙の凹凸が出てしまうので)

3. 筆

水彩用の洋筆ではなく、日本画用の「彩色」を使ってます。
洋筆の場合、高級品ではセーブルなんかがいいものとされており、廉価なものでは、ナイロンやナイロンと毛の混合などいろいろあります。どれが良いかは、好みと目的によります。確かに高い物ほど、絵具の含みもよく描きやすいのは間違いありませんが。
自分の場合は、小学校の時に漫画を描いていて、色塗りはその時から「彩色」を使ってました。漫画家が色塗りをする時は日本画用の筆を使っている人が多いと知ったからで、実際とても絵具の含みも使い心地もいい。
現在は大小の「彩色」、「隈取(くまどり)筆」、「面相」などを使っています。自分には羊毛のものが使いやすいです。
いろいろなメーカーのものを試しましたが主にナムラやホルベインのモノを愛用しております。ナムラの東紅は秀逸です。もちろんもっと高価な良い筆がありますが、仕事で頻繁に買い換える消耗品なので、コスパも重視してます。

▼こうやって固形水彩にしてます

上に書いた、ホルベインの透明水彩を固形化して使う方法です。
このシリーズは黄色系がかなり豊富なのだけど、黄色はそれほど違いを認識しにくいし、仕事で描く場合は印刷では黄色は違いが出にくいので、半分くらいに減らしてます。
また、黒、白、メタルカラー、蛍光系は自分の絵では絶対に使わないのでそれも除外。
カタログを元に「変化しやすい色」と記載されているものも除外。これは耐光性が弱いとか成分的に劣化して変色する可能性があるモノかと。
仕事で納品するものでも、その後展示したり原画を売るケースもあるので「堅牢な色」のみを選択。
108色のセット販売でかなり安く売っている所もあるのだけど、揃えたい色ごと(色によって値段が違う)に計算すると、世界堂でバラでちまちま買った方がずっと安いのでそのように^^
ほどよい大きさと皿を考えると24皿のビーズケースがちょうど良く、色調のまとまりと全体の数で4ケースが収まりが良かった。
写真の色の配置は色の見やすさと、筆で色を取るときのやりやすさで決めてます。
一色一色叮嚀にチューブを搾って、なるべくまんべんなく収まるようにひねり出す。
1~3ヶ月ほど、ホコリが入らないようにわずかにフタを開けて乾燥させて固形化して出来上がりです。
ケースのふたには、カタログから切り出した色の情報を貼っておきます。補充するときにわかりやすいし、廃番や新色があったりするので、そのときにどの色を置き換えたら良いか途方に暮れないようにするためです^^;;
この秋に10年以上ぶりに全て作り変えたのだけどかなりの色の変更があって、その情報が無かったらかなり難儀してたかと。
ビーズケースは値段に幅があり、品質のバラツキもありそうなので、前回使って品質のよかったシンコハンガー製を使用。
安物で品質が悪かった時に入れ替えようとしても大変なので。

色鉛筆・油ぼかしでの色出し法

〔1〕 たとえばブルーを使いたいとする。 使いたいブルーをパレット用のケントボードに塗りたくる。 塗りたい量よりかなり多く出す。 鉛筆の粉はボードをたたいて落としておく。

〔2〕 人差し指(人によって中指)に布を巻く。 指の ”腹” の部分がシワが寄らないように。 指の後ろでクルっと一ひねりして手前にもってきて、 親指と中指ではさむと持ちやすい。

〔3〕 指の腹にほんの一滴、油をつける。 自然にしみこむ程度の少量。 ここでつけすぎると、 本番用の紙に色が油ごとしみこんでしまう。

〔4〕 パレットに塗りこんだ色を ”こすり取る”。

〔5〕 こすり取った色が布に移っている。

〔6〕 布に移った色を紙に転写する。 表面に触るか触らないかという感じで、 徐々に力を強くすれば、 最初から色がつきすぎて失敗することもない。。 さらに色を濃くしたい時は1~6の工程を繰り返す。


色鉛筆・油ぼかし技法の用具

1. 色鉛筆

 主に自分が使っている物を挙げておきます。
基本的に、広い面積を塗りたい時は柔らかい芯の物、直接細かく描きたいときは硬い物という使い方です。広い面積を塗りたいけど、使いたい色が硬い芯の物しかないときは、しょうがないので根気よくチマチマ塗り重ねます。
 尚、以下に挙げていない物でも、良い物はたくさんあるし、ここに挙げたものでも自分の肌に合わないものもあるでしょう。あくまで自分好み・感覚・目的を大事にしてください。

 この技法に限らず色鉛筆を使ってちょっと描いてみようかしら、なんて思った方は画材屋さんで好みの色でいろんな会社のものを1、2本ずつ買ってみて、自分にあう物を探してみましょう。
なお、大きな画材屋でないと、限られた種類の色鉛筆しか置いてないことがほとんどです。
(注)ここに挙げていない物も何社か使っています。1、2本単位で使っているものは省略しました。

*同じ会社の同じ色でも作った時期で僅かに見た目の色が変わるので、買い足すときは色の番号や名前を控えておいた方が良いでしょう。色鉛筆の製造は、季節の温度や湿度などの影響で全く同じにはならないことがあります。また廃版になったり番号や名前が変わってしまう場合もあります。特に、鉛筆軸のまわりの色は同じ色のはずなのに、二つ並べても違う色に見えるくらいの時があります。鉛筆軸の端に近い方に色番号や色名が記されているので、そちら側から削ってしまわないように注意しましょう。

*サンフォード社 カリスマカラー

軟質で広い面積を塗るのに適している。発色もよく、重ね塗りも容易。暖かいグレイ、冷たいグレイ、フレンチグレイ、とグレイ系統が充実している。

*トンボ 色辞典

おしゃれな箱入りセットもあり、ギフトにも喜ばれる。芯の硬さは普通。緑系統の中間色が充実。日本の伝統職が他社に比べ豊富。他社のグリーンに比べ緑系統が圧倒的に自然の色に近い。削る時に慎重に。(蛍光色も充実しているが、蛍光色は光にあたると退色が激しい場合がある)

*ホルベイン社 アーチストカラー

イーグルカラーほどではないが、軟質。色が上品で鮮やか。ホルベインは国産の絵の具メーカーで、水彩でも定評がある。やや粉っぽいので、まめに粉をはたいて使うのがよい。

*ファーバーカステル社 ポリクロモス

色数、品質ともに良いが、油ぼかし技法には芯が硬く、伸びにくい。根気があればソフトな感じに仕上がる。細かいところを直接描くのに良い。

*三菱 ポリカラー 

ポリクロモスほどではないが硬い。意外に他社にはない基本色があるのでねらい目。ほかに比べ激安だが、ハズレはないので安心して買える。

*三菱 ユニカラー

これも硬い。しかもすべる感じ。練りこまれているワックスが多いのかも。色が綺麗で、芯も減りにくい。補助的に使ってますが、違う技法(というより普通の色鉛筆の使い方ね)ならば最高の画材?

2. 油

 油絵の具の筆を洗う「筆洗油」。通常は石油の匂いがします。
クサカベ社が販売している「オレンジクリーナー」と「無臭性」は唯一石油の匂いがしない。

3. 紙

 紙をこするので、たいていの紙は毛羽立ってしまってうまく描けない。 フランスのキャンソン社が販売している「キャンソン・ミ・タント」という水彩紙はとても強く、しかも適度な凹凸があり描きやすい。いくら擦っても破れることも毛羽立つこともない。ちなみに、揉み洗いにも耐える。紙の色は番号で決められていて、お店で見本帳で選んで番号で注文する。色によっては半分のB3サイズもある。
 その他手に入りやすい紙として、ケント紙も使える。安くてたいていの店で扱っている。ただ非常に表面が滑らかで、すべって色が乗りにくい。初期の頃はケント紙で描いていたが、よくやっていたものだと今では感心する。「タント紙」や「BBケント」も安くて使える。
 考案者の黒井健氏は「アルビオンケント」を主に使っていたようだ(現在は製造されていない)。使ってみたがすぐに毛羽立ってしまう。どうやっていたのだろう?柔らかな感じに仕上がるとは思うのだが。

4. 布

 メリヤスの布。着古したTシャツで充分。プリント部分でなければ色物でも問題ないとは思うが。。自分は生地売り場で「スムース」という名前の生地を買っている。普通の生地屋さんで”Tシャツ生地”と言えばわかるはず。

5. パレット

 ケント紙のイラストボードの一番薄い(1ミリ)ので良い(160円くらい)。普通のケント紙でも用は成すが、ボードになっている厚い方が使いやすいと思う。
イラストボードは片面だけに目的の紙が貼ってあるものと、両面に貼ってあるものがあるので、”両面ケント”というやつのほうが経済的。

6. 消しゴム

 なんでもOK。広い面積、細かいところ、強く消すためのもの、練り消しゴム、といろいろあるので目的にあわせて使えば良い。高いものではないので、いくつか試しに買ってみると面白い。

7. 電動消しゴム

 本来、建築や機械製図などの図面を描く時などに、細かいところを消すためのもの。結構この色鉛筆技法を教えるとこの道具を欲しがって買っちゃう人も少なくない。
電池式だが、最近は充電式もあって、余裕があれば充電式のほうが良い。電池式は電池が弱くなるとモーターの回転が遅くなって使い物にならなくなるのが欠点。千円以下の安いものもあるけど、この技法用にはオススメしない。モーターが弱くておそらく使い物にならない。砂消しゴムとプラスチック消しゴムがついているが、当然砂消しの方が良く消える。

8. 型紙

 薄くてコシのある紙がいい。いつも使っているのは上質紙という安い紙。

9. 鉛筆

 ごく普通の鉛筆の方が面白いように油で伸びる。気をつけないと、手や袖がかなり汚れる。2B~6Bくらいで面積に応じて使い分けるとモノクロの渋い絵になる。鉛筆は三菱のユニがオススメ。品質が世界最高。

10. パステル

 ハード、ソフトといろいろな種類があるが、ハードバステルはこの技法にも向く。自分も最初はパステルを使ってみたが、パステルは顔料そのものに近いので色が鮮やかで、しかも色鉛筆より粒子が粗いので大味な雰囲気になりやすかった。

11. マスキングフィルム

 Toolsが輸入販売している「フリスケットフィルム」というマスキングフィルムを主に使用。他にはホルベインが販売しているモノが多く出回っているが、自分の描く紙への付着感がフリスケットフィルムの方が断然良い。ところが昨今は手描きよりもCGで描く人が多くなり、元々エアブラシ用のフィルムなのでほとんど需要がなくなったのか、イギリスの製造メーカーも生産を辞めてしまってもう入手は不可能。手持ちの在庫でしのいでます。これが無くなったら文房堂のマスキングフィルムを使う予定。
ということで、色鉛筆の油ぼかし技法はなるべくやらないで透明水彩や鉛筆画をメインにやるようにしてます。油ぼかしだと描けるモチーフも限定されてしまうと言う難点もあるので。

私の使うパステルの画材

1. パステル

 パステルは、17世紀頃に考案された画材です。通常のパステルと、オイルパステルがあり使い方が異なる。通常のパステルには、ハードパステル、セミハードパステル、ソフトパステルがある。クレヨンというのも似ているが、クレヨンは顔料をロウで固めたものです。
  子供の使う「クレパス」というのは、クレヨンとパステルのそれぞれの特徴を混ぜて、学童用に使いやすくしたものであり、日本のさくら社が開発しました。
 パステル(クレヨンやクレパスなども同じく)は他の画材と違い、絵の具そのものの色と、描いたときの色がほとんど変わらないのが特徴。他の画材のように、描いて乾いたらどういう色に変わってしまうのか?と、頭を悩ます必要がない。また、ほとんど顔料そのものと言っても良いので発色がとても良いが、基本的に混色することができないので、必要な色をすべてそろえる必要がある。パステル画家の中には、自分で好みの色のパステルを作る作家も珍しくない。

 パステルは大量に色が必要なため、セット販売が主流であるが、木箱などの高級収納に入ったモノは、単品で同じ色数をそろえるよりも遙かに高くつく場合が多いので注意が必要。
たとえば、自分が使っている「レンブラント」のソフトパステルの場合、全色203色セット木箱入りというのが、定価77,700で売られている。203色であるが、白と黒などの数色で同じ色が何本か入っているため225本セットになっている。ところが、このパステルは一本が263円のため、バラで買いそろえると、263円×225本で59,175円になる。つまり差額の1.8万円ほどが木箱の値段となる。木箱は頑丈に作られているが、非常に重くスカスカに入れてあるので無駄な空間も多く、まったく機能的ではない。木材の値段は知らないが、個人的にはその値段の値打ちがあるとは思えない。セットの方が安いだろうと思っていると大きな落とし穴があったりするのである。では、次に使っているパステルの紹介です。

*ヌーベル カレーパステル (カラーの間違いではありませぬ)

ハードパステルであるが、その中でもかなり硬めで、コンテに近い。 意外に伸びが良く、発色も良いが、重ね塗りは困難。

*レンブラント ソフトパステル

おそらく世界中のパステル画家にもっとも使われているパステル。 粒子が細かくなめらかで、のびも良い。 全203色。

*パンパステル(PanPastel) ソフトパステル

ホルベイン社が輸入販売しているアメリカ製の新しいパステル。化粧道具と同じパフ等で描く。付着や重ね描きの良好さやパフを用いた新しい描き方など、これまでのパステルの常識を覆す画材である。最近は主にこれを用いています。全80色。アメリカから個人輸入すると遙かに安く購入できるかも。(自分は円高を利用して、国内販売の半額で買いました)

2. 紙

色鉛筆の油ぼかし技法と同じ、キャンソン社の「ミ・タント」という水彩紙を主に使っている。