現在、JALUX運営の介護施設での巡回展示会を開催中です。
自分が代表をつとめさせていただいていますイラストグループ「イラステイナーズ」主催、JALUX協賛で三つの介護施設を3ヶ月ずつ巡回しました。
先方からは是非また開催をと熱望して頂きまして、今回の総括と打ち合わせを兼ねて、昨日我々側運営の三人で訪問しました。
20人のメンバーが60点を出品し、施設の利用者と閲覧に入場される地域の方などに楽しんで頂きました。
本当にひょんな事からこの施設が、展示してくれるイラストレーターを探していることを知り、話を聞きに行き、まず自分が個展の様な形で展示したのが始まりでした。
自分も長年母上を介護してた経験から、その方面に自分の絵で何か出来ないかとも思っていたことが結びつきました。
施設側としては、地域の中で隔離されがちな施設をもっと開かれて認知してもらう手段として、自由に閲覧できる展示をやりたいという希望がありました。
JALUXさんの方針では、その様な催し物でも普段の利用者さんが参加するワークでも、本当に良いものを提供しないと意味が無いと考えておられます。
それでプロの作品を展示したいと希望されていて、プロのイラストレーターグループであるイラステイナーズでの展示に協賛して頂きました。
担当の方から今回の開催に関してのご感想を頂きました。
こちらも本当にありがたいことです^^
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地域の方々からの今までの福祉施設に対するイメージは、「入りづらい」、「独特の臭いがする」、「暗そう」等で、ある意味では異空間でした。しかし、今はどのような介護福祉施設も耐震性を備え、災害の時には避難場所として地域の方々を受け入れることを前提として作られるようになったことから、地域へ根付くことを行政や地域の方々から求められはじめています。
また、お客さまも単に住まう場所、利用する場所から「楽しむ場所」へとニーズが変化をしました。
このたび展示にご協力を頂きました数々の作品は、お客さま同士で「これ、かわいい」「これを見ていると、若いころを 思い出す」「若いころは自由に自分の好きな絵を見に行かれたけども、今は家族に連れて行ってもらわないといけないし、 みんな仕事で忙しいからわがままが言えないから諦めていたけども、ここで見ることが出来るから楽しい」等とお客さま同士の会話や、生活のメリハリがつくことにも繋がりました。
地域の方々も「前を通りかかったら見たことがあるイラストが展示してあるから、入ってみようと思った」、「珍しい取り組みをしている と聞いたので、見学をさせて欲しい」等で施設としては地域と繋がりを持つことが出来ました。私たちのような介護福祉事業所では色々な 考え方から「イラスト」を軽視される方もいることは否定が出来ませんが、皆さまに作成をいただきました作品は私どもとしては間違いなく、 お客さまの生活のメリハリがついただけではなく、諦めていたことに対しての希望を再び持ってもらうことができ、地域と施設をつなぐ一助にな ったことは間違いありません。引き続き展示にもご協力をいただければ幸いです。
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今回の企画展の詳細、出品作品はこちらからご覧いただけます。
http://illustainers.jp/solcias2016-17/
※JALUXはJALのグループ会社です