用紙規格サイズ

 画用の紙には、主に和紙と洋紙があり、明治に西洋紙が入るようになって、それまで単に「紙」あるいは「平紙」「鳥の子」と呼んでいた和紙を、洋紙と区別するために「和紙」と呼ぶようになったようだ。

定義としては
和紙:我が国で発展してきた特有の紙の総称。手すき和紙と機械すき和紙とに分類される。本来は、じん皮繊維にねりを用い、手漉き法によって製造された紙。現在は化学パルプを用い、機械漉き法によるものが多い。

洋紙:西洋で発展した紙で、機械で抄造(しょうぞう)され、パルプ(主に木材)を原料にした紙で、一部、木綿、亜麻、エスパルトなどのパルプも使われる

また、「用紙」という場合
「ある特定の目的に用いる、型の決まった紙」の事を言い、あらゆる使用目的により、供給されています。

用紙の寸法には、なじみのある所では、A判、B判がありますね。これらは「紙加工仕上げ寸法」の規格サイズです。
事務用などで特に多く使われるのがA4判。パソコンのプリンターでもっとも多く使われる規格サイズでもあります。
「原紙寸法」は製本や紙加工用に、必要な断裁余白を含めた製紙業用の規格です。

紙のサイズの規格には2種類があり、
「紙加工仕上げ寸法」「原紙寸法」があります。
仕上げ寸法のA列(A紙判)は、国際規格で、昭和4年にドイツの規格のA系列が取り入れられて国際規格になった。
B列は日本独自の規格で、江戸時代の公用紙「美濃紙」を基にしている。

A、B両列とも、縦横の比率は1:√2になっており、同じ号数のAB列の面積は1.5倍の比である。 たとえばB0判はA0判の1.5倍の面積となっている。

A、B判とも、縦横の寸法比は1:√2になっていますが、長辺を半分にして紙を切ると、その半分になった紙も同じく1:√2の寸法比になりA1の相似形になります。
  以下同じように半分、半分にしていっても、すべて相似形になります。
  A1判またはB1判(左図の1で、最大の四角形)を半分にしたものがA2判、以下順にA3、A4、A5となります。
事務用でよく使われるA4は、A3を半分にしたものです。 A,B版紙サイズ


【補足】 紙の厚さの単位
紙の厚さは、一般に1×1㎡あたりの重さで示されている。
紙の厚さと重さは別物ではあるが、同じ紙ならば品質が一定しているため、厚さの目安となっている。