画材屋さんを探検すると役立つ画材がたくさんあるし、楽しいです。水彩や色鉛筆に限らず、他の画材にもどんどんチャレンジしてください。貴方の新しい可能性が発見できるかもしれない。画材屋さんを利用するコツは

「どんどん店員に聞く」

 プロが誇りを持ってやっている店は、素人の素朴な疑問は大歓迎で、実はどんどん聞いて欲しいと思っているのです。聞いてもらえないとお客さんがやりたいことの手助けをしたくても出来ないからです。買う買わないは別にしても、まず相談して欲しいのです。ありふれた画材でも意外な使い方や良いものを教えてくれます。

 「これ、なんに使うの?」という質問でもいいのです。
 「こんなことがしたいんだけど、何使ったら良いの?」なんて質問なら最高です。とんでもないことをやろうとしていたら、お店の人も面白がって一緒に考えてくれるかもしれません 少なくともプロの画材商としての知識を総動員してくれます。まあ、忙しい時はイラつく人もいないとも限らないので日中の暇な時でもねらって。もちろんどこの画材屋でもそんなに親切なわけではありません。失礼な態度の店だって多いです。店舗は少ないけど『Tools(トゥールズ)』はそのプロの誇りを持つ店としてオススメします。相談にも親身に答えてくれます。以前「いずみや」から「.Too」に会社名が変わって現在は「Tools」です。新宿ルミネエステ店、お茶の水店、吉祥寺パルコ店、横浜ジョイナス店、大阪梅田店の5店舗があります。(くれぐれも、店の回し者ではありませんので^^;; 良いと思っているからオススメしています)

高い画材だから良い絵が描けるわけではありません。描くのはあくまであなた自身で、画材は道具に過ぎません。もちろん高い画材はそれだけの価値があります。発色、使い勝手、品質など、高い画材はそれだけの理由があります。でも一番大事なのは

自分がやりたいことに適したものを選ぶ

 小学生が使うような安い画用紙が一番良いといって使っている有名な絵描きもいるし、わら半紙に描いている人もいます。100均の筆を使っている友人のプロイラストレーターもいます^^;

誰がなんと言おうと自分に合ったものが一番良いのです。

『よい作品とは作者のイメージにもっとも適切な色や形を、もっとも適切な画材と技法で表したものである。』(森田恒之著「画材の博物誌」)

 自分も一時期は色鉛筆の特殊技法一辺倒でしたが、技法が特殊なため描くものが限定され、イメージも固定してきます。今は、何を描くかによって、画材と技法を臨機応変に変えています。(まあ、色鉛筆だけと言うのに飽きたというのもあるが)

 描くのは紙だけとも限りません。布にも描けるし、板にも描ける。画材を選べばガラスだって。そのためにも専門家(お店や作家)や経験者を利用しましょう。プロでも素人でも、わからないことを聞くのはなーんにも恥ずかしいことではありません。プロがやらずに安易に聞くのは恥ずべき事ですが。

 そして、絵が出来上がったら思い切って額に入れてみましょう。額に入れると驚くほど見栄えがします。→額装について

 絵は高尚な趣味などではなく、誰でもが日常の中で楽しむものです。気軽に。。