平成五年頃、あるとき急に一遍の詩を書きました。詩というものを書いたのは初めてだった。
最初に書いたのがどれだったか忘れたけど、途端に次々に詩(と、言えるのか?)を書いた。だいたいは子どもの頃の感覚を思い出している感じ。
 それまでは、国語の時間でも詩をかけなくて困った。でもこの時は、一週間で約50編を書いた。その間は絵を描けなかった。
 一週間が過ぎ、詩も底をつき、また絵を描いた。そうすると今度はまったく詩を書けなくなった。書いても作ったようなわざとらしい感じに。
 そのときに、絵や文学や音楽は単に表現の手段であって、人それぞれに手段が違うのだと実感した。
 そのときに書いたのは約50編だけど、その中からいくつかを抜粋してここに掲載します。果たして、こういうものが詩の体裁をなしているのか知りませぬが、まぁ、少しでも楽しんで頂ければ、それで良しと…。

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